本物とは何か「フジコ・ヘミングの時間」

こんにちは。ミランダかあちゃんです。
今日かあちゃんの頭の中は、一日中「月の光」の優しい音色が流れています。
「フジコ・ヘミングの時間」を観てきました。

 

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フジコ・ヘミング
(映画パンフレットより)
60代後半でデビューして以来、80代になった今でも世界中で演奏活動を続けるフジコ・ヘミング。
世界を股にかけておこなわれるコンサートの数は年間約60本。
チケットは即完売で新たなオファーも絶えない。
その情感溢れるダイナミックな演奏は多くの人の心をとらえ「魂のピアニスト」と呼ばれている。
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パリ、ニューヨーク、ブエノスアイレス、ロサンゼルス、ベルリン、京都、東京のワールドツアーに2年間同行し、さらに彼女のプライベートな日常も淡々と映し出すドキュメンタリー映画です。
非凡な生き方をしている人のドキュメンタリーは、下手なストーリーよりもよほど心に迫るものがありました。

(映画パンフレットより画像をお借りしました)

 

フジコ・ヘミングさん、男性のようにとても分厚い手をしています。
60代でブレイクしたことに世間の目は集まるけれど、あの手を見れば、彼女が幼少時からずっと真摯にピアノに向き合い続けてきた姿勢が伝わってきますね。

 

例えばバイオリンやフルートなどの楽器なら、自分の楽器を持って世界中を回ることができるけれど、ピアノはコンサート会場のピアノを使うほかなく、質やコンディションもバラバラ。
ひいたら手が真っ黒になるほど、長年使われていなかったピアノに手を焼く彼女の姿も、ありのまま描かれています。

人間歳を重ねると、未知の場所に行ったり、新しくチャレンジしたり、新しく人に会ったりすることが少し面倒になってきません?
慣れ親しんだ環境は居心地がいいですから。
行く先々で常に初対面のピアノと格闘しなければならないって、物理的に世界を飛び回ること以上にタフでないとできないことでしょうね。
このエネルギーは一体どこから生まれてくるのか。。

 

 

「例えばお皿でも素晴らしい職人が精魂込めて作ったものは、多少欠けたとしても使い続けたいと思うけど、手軽に大量生産されたものはそうは思わない。だから本物は多少間違えたっていいのよ」
という意味のことを言っていましたが、「本物」とは何か、改めて考えさせられます。
与えられた才能にひたすら集中して高めていった先に、たどり着くものなのでしょう。

一人のアーティストそして女性の生き方としても心を揺さぶられますし、12曲のピアノも存分に楽しめる映画です。
(音響、もう少し良ければ・・と思いますが、それは贅沢すぎというものですね)
特にリストの「ため息」と、「ラ・カンパネラ」は圧巻!

 

帰り道、京都三条幸福屋の羽根つきたい焼き(銀座三越地下で販売中)を買って、
2,016円で幸福度マックスな一日でございました。

羽根つきたい焼きの、はみ出て切り落とされた皮の部分はどうなるのかしら?
どうでもいいことが気になる。。

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本物とは何か「フジコ・ヘミングの時間」” に対して 2 件のコメントがあります

  1. ゆきぴ より:

    こんにちは。
    ブログランキングからきました。
    フジコ・ヘミングさんの映画気になります。
    幼少期からの努力が素敵ですね。
    たい焼き美味しそうです。

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      ゆきぴさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      フジコ・ヘミング、ライブも素敵ですが、映画もまた違った角度で楽しめるのでおすすめです!

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