あなたは「隠れ買い物依存症」になっていませんか?

こんにちは。ミランダかあちゃんです。
かあちゃんが以前勤めていた会社の近くに、「小西三誠堂薬局」という店がありました。
頭痛薬、ベビーパウダー、ヘアピンなどの細々としたものが売られている昔ながらの薬局で、奥には赤々と光る電気ストーブの前に、いつもおばちゃんが座ってました。
かあちゃん、仕事で何か嫌ことがあると、この薬局に飛び込んではマニキュアを買っていました。
しんとした店の中、店のスチールイスに座らせてもらって、ひたすらマニキュアを塗っていると、しだいに怒りが遠のいて行ったのですよね。
家の中には使いかけで固まってしまったマニキュアがゴロゴロ。

後になって気がつきましたが、これは依存症状の一種です。
ストレスや苦痛を、手っ取り早い手段で解消しようという「自己治療」ですね。
1000円足らずのマニキュアだからまだよかったかもしれないですが、
これがマニキュアでなく服だったら…?

新しい服を買うと、途端に自分が何か別のものになったような大きくなったような感覚をおぼえることがありますよね。
自分自身の価値が高まったように感じ。
でも一時的な高揚感は、たいてい長くは続きません。
おまけに買った服はどんどん増えて、今度は「部屋せまっ!」という別のストレスになって自分にはね返ってきてしまいます。
お金を使ってしまった!という後悔をさほど感じることなく、手っ取り早く服で高揚感を得ることができてしまう。
これ、ファストファッションが浸透した現代の怖いところだと思うんです。

 

 

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イギリスの心理学者、パメラ・メル氏はこう言っています。

世の中は一時的な喜びがまんえんしています。
一時しのぎです。
買い物はリテールセラピー。
麻薬のように一瞬で気分がハイになります。
短時間続いた後効果がなくなり、再びハイになるために買い物をします。
新しいものを着ていると気分が良くなり、人に褒められます。
パッと買ってパッと捨てるのがかっこいいという価値観が多数の中、それで「仲間に入れた」と思いたいのです。

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かあちゃんはファストファッション反対派ですか?
と聞かれることがありますが、そんなことはありませんよ。
教育費も住居費も高い日本で、「環境に悪いからファストファッションを買うのはやめましょう」とは言えないです。

 

でも
安いからといって、よく考えずに必要以上の服を買ってない?
悩んで決められないからと、黒白グレー色違いを全色買ってない?
たくさん買っているのに、クローゼットに愛着がある服が一枚もない状態になってない?
そのことをよーく考えながら、ファストファッションを使いこなす必要があるのではないでしょうか。

あなた自身を守るために、ね。

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あなたは「隠れ買い物依存症」になっていませんか?” に対して 2 件のコメントがあります

  1. magmag より:

    ミランダ母ちゃんさま
    連日のコメント申し訳ございません。ファッショを取り巻く環境の記事は毎回とても心に響きます。ファストファッションという業界の大変革に対して、ファッションに携わられている母ちゃんが真摯に向き合い、ご意見述べられているので、心打たれるのだと思いました。自分の業界も私が定年までに何かしらの大変革が起こる可能性はあると思います。そのときにきちんと向き合えるよに今どうしたらよいか、ちょっとずつでも考えながら仕事できればと思いました。

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      magmagさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      かあちゃんの場合は、大きな会社の中で働いていた時と、こうして個人で仕事をしているのとでは、ものの見方が大きく変わり勉強になりました。
      どの業界でも、想像もできなかった変革がものすごいスピードで起きることがあるのかもしれませんね。
      明日からまた、お仕事頑張りましょう〜!

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