香水を服のようにまとう人々

ぼんそわ〜。ミランダかあちゃんです。

百貨店の香水売り場で、閉店時間になると店員の男性たちが
「プシュ!プシュシュシュ!!!」
と盛大にサンプルの香水を空中に噴霧し、その中をさっとくぐって意気揚々と街に繰り出していく。。。
今年の夏、ミラノでしばしばこんな風景を見かけて
「さすが伊達男!」って思ったんですが、
観察しているとパリの男女もまたみな、空中散布→その下をくぐる、というつけ方をしていることに気づきました。
香水って「つける」ものじゃなく「浴びる」のが作法のようです。

 

 

1区のオペラ座の近くに、1926年創業のフランスの老舗香水メーカーが運営する「フラゴナール香水博物館」があります。

人数がまとまると、館内のガイドツアーを無料でしてくれて、
香水の原料の抽出法や、調合方法、香料となる原料を取り出して製品になるまでのプロセスを見ることができるんです。

 

その昔フランス人は滅多にお風呂に入らなかった、というのは歴史の時間に聞いたことがある気がするけど、
それは水からくる疫病を恐れてのことだったとか。
で、体臭を隠すために、香水を小さな小瓶に詰めて首から下げて持ち歩いていたのですって。
香水のいい香りはまた、疫病から身を守るおまじないのようなものでもあったらしいです。

なるほど。
だから香水は「つける」ものじゃなく「まとう」ものなんですね!

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香水を服のようにまとう人々” に対して 6 件のコメントがあります

  1. TATA より:

    はじめまして。
    現在はパリから離れた場所に住んでおりますが、当時、某化粧品会社のトップの方が、パリはファッションの中心、モードの中心と言われるが、それ以上に、ヨーロッパの香りの中心の街です。と仰っていたことを思い出し、懐かしくなりコメントを残しました。

    流行より個性の光るパリ。ファッションの流行を捉えるならば、東京の方が先端を行っている気がします。でも”香り”となると話は別で、好きな香り、新しい香りにパリジャン、パリジェンヌはとても敏感。メトロやバス中で、その香りはどこの?と見知らぬ人に聞かれることは普通だし、子供と接する職業でも、また、子供用、赤ちゃん用のオーデコロンもある文化。
    香りに対する意識の高さは、ヨーロッパの中でパリは1番なのかな、と感じております。

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      TATAさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      「パリはファッションの中心、モードの中心と言われるが、それ以上に、ヨーロッパの香りの中心の街です」
      なんて素敵な言葉なんでしょう!
      香りの歴史も素晴らしいですし、メーカーも種類も豊富ですしね。
      かあちゃんも以前「ベビーが産まれたら、親子の絆とアイデンティティーを築くため、最低1年は母親の香水を変えてはダメ」と、あるフランス人女性に教えられました。

  2. ろく より:

    かあちゃんこんばんは
    毎日パリレポート楽しく拝見してます
    香水の付け方って難しい、とおもいつつ
    うまい纏い方を見出せずにいたので、「おまじない」ってわかりやすい!
    新しい香水を買ったばかりなので早速試してみます
    いいことをありがとうございます!

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      ろくさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      新しい香水をつけてお出かけする時って、気分が上がりますよね!
      ろくさんにいいことがたくさん起きるおまじないになりますように^^

  3. マまぐろ より:

    こんにちは。
    香りものが大好きなので、パリに行く機会があったら香水博物館、是非行ってみたいです!
    フラゴナールは、(多分)本社のある南仏のグラースの香水工場に見学に行った事があります。
    グラースくんだりまで来る物好きな観光客も多くなかったせいか、見学ツアーは全てフランス語でしたが…(^^;)

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      マまぐろさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      グラースまで行かれたんですね!すごーい。
      かあちゃんもぜひ訪れてみたいです^^

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