若い世代に伝えたいハイブランドの取扱説明書
こんにちは。ミランダかあちゃんです。
昨日六本木に行った帰り、
「見たいけど一人では気後れして入れない」
と娘が言うので、一緒にGUCCIに入ってみることにしました。
入り口のGGマークのマーモントのバッグを見ている娘を
「それはどこでも見れるものだから、もっと奥へ」と促し
レディースアパレルのコレクションラインまで突き進みました。
今をときめくアレッサンドロ・ミケーレの壮麗なコレクションライン、
そこに飾られたワンピースを見て
「これハンガーにかかっているのに、中に人が入っているみたい」
と娘は感嘆していました。
おそらく日本に1点しか入っていない、美しいパイソンのクラッチバッグや
レザーに複雑な刺繍が施されたミニバッグなどの素晴らしさがわかってくると
「この値段は決して高くはない」ということも少しは理解できたようです。
出典:pinterest GUCCI Cruise 2018
ハイブランドに入ったら必ず見て欲しいもの、それは「コレクションライン」です。
世界の一握りの天才が作るものは、アートだからです。
おそらくこのラックにかかっている服から、数年したら美術館に展示されるものも出てくるはず。
GGマーモントも素晴らしいデザインではありますが、それはグッチの代表作ではないのです。
例えばゴッホを鑑賞したかったら、美術館に本物の作品を見に行きますよね。
ゴッホのひまわりがプリントされたノートを見て「ゴッホを鑑賞した」とは言いません。
より多くの人が手に取るように、デザインを薄め商品化されたものを見るだけではもったいない。
そうかあちゃんは思います。
ただし、そうしたハイブランドの商品を見せてもらうときは、見る側にもマナーがあります。
それは、デザイナーやブランドへのリスペクトの気持ちです。
モナリザやひまわりにベタベタ触る人がいないように、勝手に商品を触ってはいけないし、「優れたデザインを見せていただく」と言う気持ちが大切。
お店の方が声をかけてくださったら、わからないことを質問してもいいし、素晴らしいと感じたらそれを素直に口にして褒める。
そしてお店を出るときは「ありがとう」と一声かける(会釈だけでも)ことも大切です。
高額で気軽に買える商品ではないことはお店の方もわかっていますから、「買わされる」ことを恐れてコミュニケーションしない、無言でベタバタ触って黙って出ていくと言う振る舞いは避けたいところ。
そうしたマナーを心得た上で、若い方もぜひ怖がらずに優れたデザインを見ていただきたいなあと、かあちゃんは思います。
学校の美術で、デッサンや造形を教えてくれるように「アートへの接し方」を教えてくれたらいいのにね。
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