60年代・70年代世代間の深くて大きな溝
昨日のかあちゃんぎっくり事件に
温かいコメントをありがとうございます。
おかげさまでかなり回復しました!!
さて、巷では、
ブルゾンちえみさんや平野ノラさんなどの
当時を知らない世代の、
バブルネタが流行っていますが
バブル世代が
だいたい1965年〜1969年生まれ、
その下の団塊ジュニア〜氷河期世代が
1970年代生まれだとすると
この二世代はファッション的には
ものすごく違う!
両者の間にはメコン川くらいの
大きな隔たりがある、
というのがかあちゃんの実感です。
バブル世代の特徴は
なにかにつけキラキラしている人が多いです。
ネックレス、イアリング、指輪の重ねづけ
ハンドバッグには、スワロフスキーのきらきらくまちゃん
靴のつま先もきらきら、
ネイルもキラキラストーン入り。
まあ、ドンペリで洗顔していた時代の人ですから、
どんなに景気が冷え込んでも
ゴージャス感は抜けないのでしょう。
かあちゃん的には、
この世代の方のファッション、
もう少し「光」を抑えて
「ツヤ」方向に行ったほうが素敵なのになあ
と思うことが多いです。
この年代になると、ほらお肌がアレじゃない?
つけすぎのキラキラが、
衰えたお肌を強調しちゃうと
損だと思うんですよね。
ギラギラロレックスを外して
質感のいい革ベルトの腕時計にするとか
したほうが素敵だなあと思います。
一方、その下の氷河期世代のファッションは
なにしろとっても地味!
「黒紺白しか持ってないんですが
他に色を加えたらイタイですよね?」と
ファッション的にはものすごくコンサバで
女っぽさやきらびやかさを、あえて避ける方が
少なくないように思います。
この世代にももちろん
オシャレさんたちはおおぜいいるけれど
少々辛口の感想を言うと、
わりとみんな似てますね。
今年は◯◯がトレンド!って言われると、
みんな一斉に同じ格好をしだす傾向
というのでしょうか。
”カラー診断”なるものも流行っていますが
「あなたはこの色が似合います」
って言われると、
「私にはこれしか似合わないの!」と
そのアドバイスにしばられてしまっているのも
この世代の方に多い気がします。
とても堅実な世代なので
この世代に「ユニクロ」が支持されるの、
わかる気がします。
オシャレは、ある意味「差別化」なので
かあちゃん的には
「もっと自分の好きを信じて
自由にオシャレを楽しんでもいいんじゃない?」
と思います。
そして、「もっと色を使おうよ!」と。
おおきなお世話ですかしらん・・。
+++++
最近、アパレル関係者諸氏から
「40代以上の女性向けに
どんな提案をしていったらいいんでしょうね?」
と聞かれることがすごく多いのですが
「40代以上」と十把一絡げにしている時点で
わかってないんじゃない?と思います。
シニア世代向けの市場があいているからといって
このあたりの世代の
細かいニュアンスの差がわかってないと
イタイ目にあいますわよ!
本文にはなんの関係もないですが
先週のDIOR銀座店のウィンドウです。
水墨画のような桜の絵柄のコート。
フラワー、ボタニカル、刺繍、ときたら
次はペイントっぽいものが来るのかな?