企画がとんでもなくシンクロすることがある
こんにちは。ミランダかあちゃんです。
かあちゃんの仕事は、お盆休みを過ぎると、2027年春夏の商品企画が始まります。
9月末のパリファッションウイークや、素材展、商社その他からの情報をめいっぱいかき集め、
トレンドを分析して、
「大人が着心地よく素敵に見えるかどうか」というフィルターを通して
ようやく一点一点のデザインに落としこむ作業が始まります。
そんなことを毎日毎日考えてると、
かあちゃんも、他社ブランドさんの企画担当の方も
膨大な情報に触れているはずなのに、企画の落としどころがほぼ同じ!!
ってびっくりすることがたまにあるんです。
今シーズン「おお〜っ!」と思ったのはこれ ↓
BEYYCREW’S L’Appartment バイヤーNISHIDAさんの Buyers’ HOTLIST vol.1

世界的に有名なレザーやファーのファクトリーのブランド「BLANCHA」のレザージャケット。
デザインは今シーズントレンドど真ん中の「ハイカラー」(立ち襟)
レザーのハードさ、クールさを和らげるために
ボトムスはあえてのずるっとしたジャージ。
シルエットはこれまたトレンドど真ん中の「バルーンシルエット」です。
そして少し個性的、でも本物クオリティーのジュエリーを加え、
上質で大人っぽいバッグとブーツで格上げしていく。
・・・ここまで読んでいただいて、
2026年秋冬STYLE04のLOOKBOOKをご覧いただいた方はもうお気づきのはず!
今シーズンのSTYLE04も
レザーラグランスリーブジャケット

ジャージハイカラーセットアップ


そして今シーズンはプラチナとシルバー多めなジュエリーコレクション



素材:リアルスムースレザー、ジャージ
デザイン:ハイカラー、バルーンパンツ
本物クオリティーのジュエリー
というキーワード、コーディネートの構成要素が、めっちゃ似てます!!!
もちろん事前に情報を知る手段はありませんし、蓋開けてびっくり!
あ、もちろんL’Appartment さんは、
商品の量も売り上げ規模もうちとは比較にならないくらい大きいですし
レザージャケットも20万円台ですから
「かぶった」というのもおこがましいですが。
L’Appartment さんのお客様層はSTYLE04のお客様に近いので、
こうしたことが起きても不思議ではないですが、
シーズンに何回かはこうした
「どなたか存じませんが、同じ所に目をつけて、同じ構成を考えましたね?」
って思わずご挨拶したくなってしまうようなことが起きて
かあちゃんその度シンパシーを感じてしまいます。
今回の記事を読んで、ハイカラー(立ち襟)がトレンドになっていることについて少し気になったことがあります。
最近は、まったく目新しいデザインの衣料品を生み出すことが難しくなり、過去のデザインを再解釈することが多いと言われていますよね。
これまでのリバイバルというと、1960年代や70年代など、20世紀のファッションが繰り返し取り上げられてきた印象があります。
一方、立ち襟が一般的だったのは19世紀末頃までだったと思います。
それなら、なぜこれまで19世紀末や、さらに古い中世などの服飾が、大きなトレンドとしてあまりリバイバルされてこなかったのでしょうか?
現代の生活との相性や、生産上の問題などもあるのでしょうか。
長く商品企画をされているミランダかあちゃんさんが、このあたりをどう考えていらっしゃるのか、ぜひお聞きしてみたいです。
こんにちは。コメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ファッションは過去の要素を繰り返し再解釈していますが、
昔の服をそのまま復活させるというより、
現代の生活や価値観に合う部分だけを切り取って取り入れることが多いと思います。
19世紀以前の服は、構造や着脱、動きやすさなど、
現代の日常着にはそのまま取り入れにくい面もあります。
一方で、立ち襟や袖のボリューム、装飾など、ディテール単位ではこれまでも何度も引用されています。
今回のハイカラーも、そうした「過去の再現」というより、
今の服に合う形に編集されたトレンド、と捉えるのが近いかなと思います。