あるものでまかなう生活

こんにちは。ミランダかあちゃんです。
週末に、長野に住むばあば(←義理の母です)から、ダンボールいっぱいのりんごと共に、大きな瓶詰めのルバーブとりんごの手作りジャムが送られてきました。
「長野は海なし県だから」とばあばはよく言うのですが、高い山に囲まれ一昔前まで新鮮な魚介類が手に入りにくかった地域柄、長野県の方は、美味しい保存食を作るのが本当に上手です。
栗や花豆の甘露煮やフルーツのシロップ漬けなどなど・・・ちょっと小腹が空いたときのおやつに助かるものばかり。
あ、ちなみに生のりんごは1つ1つラップで包んで冷蔵庫にしまうと長持ちする、ということもばあばに教わりました。

今週末こちらの本を読みました。
「あるものでまかなう生活」

著者は食品ロス問題ジャーナリストの井出留美さん。
「食品ロス」という言葉を世に知らしめ、議員立法である「食品ロス削減推進法」の成立にも尽力された食品ロス問題の専門家です。
この本は、食品やモノや自然環境など、身近に”あるものでまかなう”清々しい暮らしの考え方とその具体的な方法について書かれています。

 

コンビニやスーパーの食品は、期限がくるとまだ食べられるのに廃棄されてしまうって聞いたことありますよね。
それって、どうらやら食品業界のナゾのルールが関係しているらしいです。
その1つが「3分の1ルール」というもの。
食品には、3つの期限が存在するそうです。

***以下本文から抜粋***

賞味期間全体を、均等に3分の1に分けた場合
最初の3分の1が「納品期限」。
メーカーは小売店にここまでに納品しなければならず、遅れたら納品できません。
次の3分の1が「販売期限」。
小売店は、この期限がきたら棚から商品を撤去し、メーカーに返品もしくは廃棄します。そして、メーカーはその棚に並ぶ新たな商品をつくり、納品するというわけです。
(中略)
「ギリギリまで売ってくれればいいのに」と思いますが、大手コンビニ本部いわく「お客様が買ってから、家に持ち帰って食べるまでの時間があるので」消費期限より前に「販売期限」を設定するのだそうです。
弁当やおにぎりならまだしも、何年も賞味期限がある食品ですら「販売期限」があります。
「賞味期限」が3分の1残っているにもかかわらず、です。

******

そうして、世界の食料生産量のうち、およそ3分の1に当たる13億トンが捨てられているんだとか!
満足に食事がとれない貧困家庭や、世界じゅうに食糧難にあえぐ人がいるというのに。
かあちゃん、夜のスーパーで、半額以下のシールを貼られた瞬間にお惣菜買うのをちょっと恥ずかしいかも。。。って思ってたけど、むしろ堂々とやろうと思いました。

 

この本には食品だけでなく、竹皮や風呂敷などの昔ながらの包装資材の活用法や、市田柿という種類の柿の干し柿を作るときに廃棄される皮を用いたファイシャルマスク(皮にポリフェノールの一種、タンニンが含まれているそうです!できるだけ皮は薄〜くむいて食べよう)
日本の伝統「金継ぎ」など、捨てられていたものを上手に活用した事例についても、たくさん紹介されています。

実はこの本の157ページに、かあちゃんのリメイクブランド「STYLE04」の、スカーフやジーンズのアップサイクル事例もご紹介いただいています。
捨てちゃう前に他の使い道ないかな?って考えるのって、すごくクリエイティブで楽しい作業。
不用品が別の何かに生まれ変わってくれると、ものすごく得した気分になりますよね。

この本の締めくくりに
「目に見えないもの」への敬意を持とう、と書かれていたのが特に印象的でした。
農家の方が丹精込めて作った作物や、作物をすくすくと育ててくれる土や空気や水。
環境や社会という土台の上に、私たちの暮らしは誰かのおかげ様で成り立っているわけですもんね。

私たち主婦が、きちんと知っておくべき大切なことが書かれている本だと思いました。
よろしければ読んでみてくださいね。
「あるものでまかなう生活」

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