ファッション業界の上から目線?!
グローバリゼーションとデジタル革命から読み解く―Fashion Business 創造する未来
かあちゃん、
先月は、ずっとこの本をじっくり読んでいました。
著者の尾原蓉子さんは
ユニクロのファーストリテイリングの柳井正氏が
最も尊敬する女性と言われている人物で
日本のファッションビジネス界を
リードしてきた女性です。
以下いくつか抜粋してみます。
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『これまでのファッションビジネスは
旬の服、端的に言えば
今シーズンの流行を売るビジネスであった。
だがこれからは
個人のライフ(生活・人生)づくりを支援する
ものに進化せねばならない』
『これからのファッションは
人々の「流行を身に付けたい」
「かっこいい外見で魅力的になりたい」
という欲求を満たす「時流のファッション」
を価値として提供してきた。
ファッションが「流行」から
個人的価値にシフトするにつれ
人々は消費の2極化を進めている。
主体性を持ち、賢明になり
そして自分の価値観により
断捨離などを経て高質の生活を求めるようになった消費は
「日常生活をより快適にするもの」と
「特別な喜びをもたらすもの」
の2つの基準で選択するようになってきた。』
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かあちゃんが若かった時代からつい最近まで、
ファッション業界って、なんとなーく
作る人の上から目線だったような気がします。
ギョーカイのおしゃれの得意な特殊な人たちが考え出して
「ふつうのおばちゃんが小綺麗にするなら
この程度の服でいいんじゃないの〜??」と。
で、ずいぶん長い間
かあちゃんたち消費者も
「おしゃれが得意な人たちが言うのだから
きっと間違いないに違いないわ。
お代官さまのおっしゃるとおりでごぜえます〜」
と、上から目線の人たちの言うことを鵜呑みにし
せっせと服を買ってきた気がします。
でも最近若い人が、自分の価値観で
いらないものをバサバサ切り捨てる
シンプルライフで上手に暮らしているのを見るにつけ
「ひょっとして、お代官さまのいいなりになっても
私は一生おしゃれになれないのかも?」
って気付き始めた。
それで、ブログやSNSで
ファッションや暮らしや生き方が
こんなふうになりたいなあ、と思う人や
自分とライフスタイルや価値観が似ている人を見つけて
その人の意見を参考にする。
でもあくまで決めるのは自分、
という流れになってきたのかなあ、と思います。
かっこいいだけのファッション雑誌が売れないのも
きっと同じ理由なんじゃないかしら。
「今年のデニムはこれじゃなきゃ遅れてる!」
「これさえあれば、旬な女になれる」
なーんていう、
業界のあおりはさらっと聞き流し
自分の価値観にあうものだけを厳選して
暮らしていきたいものですね。
「消費者は自分物語の著者である」
建築家のロン・ポンペイ氏の言葉だそうですが
ホント、そのとおり!