「旬月数」を考えれば、流行を追っても後悔しない

昨日はかあちゃんには珍しく(?!)
春のトレンド傾向のお話でした。
ZARAパト第一弾・春トレンド「色、袖、花」を上手に取り入れるコツ

このブログでは、もう何度も書いていることですが
あなたのクロゼットをマップ化してみて
「基本」の形と軸色の服がちゃんと揃っている人は
トレンドの服を買ってもいい人です。

*クロゼットマップについては
こちらのカテゴリーからどうぞ
クロゼットマップ

でも、もし基本の服が足りていなかった場合は
トレンド買ってる場合じゃありません。
日々着るものの組み合わせに困らないように
ベイシックを揃える(傷んで着れない服は買い替える)
ことに予算を集中してくださいね!

さて、今日は上のことを踏まえた上で、
トレンドアイテムの買い方について
考えてみたいと思います!

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以前こちらの記事で、
ファッション業界には「梅春」という言葉があると書きました。
「春らしいけど寒くない服が着たい」ときは◯◯を増やす」
実は、ファッション業界のシーズンは
「梅春、春、初夏、盛夏、晩夏、初秋、秋、冬」
8つに分けて考えられています。

例えば、7月の初夏には、
夏らしく眩しく明るい空の色や元気な緑などが気分だけど
8月の晩夏になると
夕日のオレンジやボルドーなどの色を見ると、
ものすごく暑くても
「ああ、そろそろ秋が来るんだなあ〜」と感じる。
ファッション業界の人たちは
そんな微妙な季節の差を、色や形で表現して
私たち消費者に提案しているわけなんですね。

日本は古来から、
着物に移りゆく季節感を取り入れることを
「粋」と感じる風土があって
それはとても素敵なことだと思います。
お花見や花火を楽しむように
季節ならではの装いをすることで、
自分も周りも楽しくなるから。

さて、そんな季節感と服のコスパというのは
とても密接に関係してます。
昨日のピンクのZARAのブラウスは
どのくらいの期間着れると思います?
なんとなく半年くらい着れそう?

上に何か重ね着したら、
このせっかくの袖の可愛いデザインが隠れてしまうし
素材がコットンだから、
季節を少し先取りし、おしゃれな感じで着れる期間は、
春の3〜4月の2ヶ月間です。
五分袖だから、真夏は暑いよね。

また、夏が過ぎて涼しくなってきたからと言って
春物のトレンドカラーのピンクは秋には着ません。
あ、着てもいいけどね、
季節感に関係ない色を無造作に着ていると
「ピンクちゃん」って呼ばれちゃうよ!
また、これだけ特徴のはっきりしたデザインだから
来年はたぶん着れません。

というわけで、
このピンクのブラウスの寿命は今年2ヶ月かぎりです。
※かあちゃん、この”旬のうちに着れる月数”のことを
「旬月数」と勝手に命名することにしました。

このブラウスのお値段¥5,900円
あなたがもしこのブラウスがとても気にいって
週2回、月8回で2ヶ月着るとしたら
5,900円÷16回=368円
が1回あたりの着用単価になるわけです。
だから、この手のブラウスを買うなら3月初めまでですよ!
もし4月に買っちゃったら着用期間がたった1ヶ月になり
ものすごく割高になっちゃいます。

あなたが服を買うとき
「この服、どのくらい着るかな?」
「お値段はその回数に見合った金額かな?」
ということは、きっと考えますよね。

だからと言って、すべてが無難な服で
流行のものには絶対手を出さない
っていうのもつまらないよね。

コスパのいい、納得できるお買い物をするためには
「長袖だから、なんとなく長く着れるかも?」
といったざっくりした感覚ではなくて
「旬月数は何ヶ月?」
と考えると、後悔のない選択ができるし
1シーズンめいっぱい着て
秋には処分品リストに入ったとしても、それは想定内。
「安物買って結局すぐ捨てた」と
がっくりすることもありません。

特に、その年の流行りの色やデザインの
トレンドものを買うときは
「旬月数」のことを少し意識してみるといいと思います!

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