事件です!!店からジャケットが消えました
昨日の記事
誰でも最速できれいなシルエットが作れる方法で
中年体型をカバーするのに、ジャケットって便利よ〜
と書きましたが、
今年異常事態がおきました。
かあちゃん、今年はごくふつうの
グレイのテーラードジャケット、
できれば薄いフランネルウール素材を新調しようと
9月から街を歩くたびに探してたんですけど、
ない!
どこにもない!
グレイはおろか、
「テーラードジャケット」そのものが売ってない。
さすがにあるでしょと思った「セオリー」も、
今年はノーカラージャケットがメインで
他は若い子のファーストスーツ用のジャケットばかり。
セレブ御用達の「マディソンブルー」のジャケットは
10万オーバーで、ボタンがなぜかパール。
ユナイテットアローズでは3型くらいあったけど
丈感や素材感があわず。
かあちゃん10年ぶりに、
トラッドの殿堂「ポールスチュワート」まで行きましたよ。
結局いまだにジャケットは買えてません。
いったいどうしちゃったんでしょうね。
私と同じように探し回っちゃった人
他にもいるんじゃないかしら?
と心配になりました。
例えばこんなこともありませんか?
今年は赤いセーターが欲しいと思って探したのに
どの店もあるのは今年流行の渋いレンガ色やカーキばかり。。
日本のブランドは、いつから
こんなに同じものしか作らなくなっちゃったのか・・・
ちょっと悲しいです。
出典:https://jp.pinterest.com/monamiwako/fashion-i-adore/
洋服を作る側は
「さあ、今年はフリンジ付きのデニムだよ〜!
これ着ないと流行に乗り遅れるよ〜」と
お客さんが持っていなさそうな
新しいディティールの服を作って気持ちをあおる。
そして、「ハズレ」が怖いから、
どのブランドも似たような色やデザインの服を作ってしまう。
でも、基本的なテーラードや白シャツまでなくしちゃうのって
カレー専門店が
「今年はピザしか売らないから」って言い始め
商店街の店が全部イタリアンになっちゃうのと同じよね。
一方
私たち消費者はどうなんだろうって考えたとき
「みんな一緒なら安心」と
その状態をあんまりおかしいと思わない空気があるように思う。
似合ってない気がするけど
とりあえずビックシルエットのセーター着ときゃ大丈夫、
みたいなね。
モンダイが飛躍するようだけど
この国の女性の生き方にも、
ちょっとそんな息苦しさを感じる。
お年頃になったら結婚して子供産まなきゃいけないとか
お母さんは子供中心の生活をしなきゃいけないとかね
人と違うと、すぐに仲間はずれにされちゃう。
「服は欲望」
だと、かあちゃんは思うんですよ。
恋人を作りたいとか
知的に見られたいとか
それぞれみんないろんな欲望があって、
無意識にでも「なりたい自分」に近づけるよう服を選んでる。
だから、似たような服を押し付けられて
みんなと同じように着るのは、ナンセンスな気がするの。
トレンドが悪いといっているわけではなくてね、
それを取り入れるかどうかは、
自分の理屈で自分が決めたいよねって思うんです。
そして、元アパレルのかあちゃんの役割があるとしたら
「自分の理屈」ってどうやって決めるか?に
参考になるご提案をすることなのかしらって感じています。
あらあら、
クリスマスイブイブなのに、
今日はお堅い話になっちゃって失礼しました〜!
楽しい連休をお過ごし下さい。