シンプルライフの次のステージは美しいかどうか

かあちゃん、昨年の暮れに鍋をいくつか処分しました。
どうしても欲しい食器があったので、
限りある収納の仁義なき戦いで
鍋が犠牲になったわけです。
かあちゃんにこだわりがないせいもあるんですが
鍋って2、3個あれば困らないですね。
特にシンプルで丈夫なフライパンがあれば
炒め物、揚げ物はもちろん
上にセイロを置いて蒸し物もできるし
1〜2人分くらいならパスタも茹でられる。
(あ、そんな雑なことする人いない? 汗)
キッチン用品って
通販番組で「奥さん!」なんて
1オクターブ高い声で叫ばれると
つい「便利かも・・」と思っちゃうけど
基本的なものさえ揃っていれば、
あとはたいてい、
なくてもいいものかもしれないです。

考えてみれば、これ、服も同じですね。
私もこのブログでつい「便利」
という言葉を使ってしまうんですが
「1枚あれば、使い回しできて便利そう」
という理由だけで買った、別に好きでもない服は、
結局着ない気がします。

今日なぜこんなことを書いたかというと
この本がとても素晴らしかったからなんです。

ミニマムライフや断捨離の本や情報が
溢れているこの頃ですが、
この本は、ただモノをやみくもに減らすとか
持たないようにするとかではなく
ものを選ぶときには
「美しい」かどうかが基準にすれば
衣食住すべてにおいて
心地よく暮らすことができる。
そのための知恵について書かれています。

(以下抜粋)ーーーーーーーーーーーーーーーーー
道具は美しいことと使い勝手がかなり一致します。
いわゆる「用の美」です。
美意識が高い人は「少し便利だけどどうかな?」
というものは購入しません。
便利がすべてではないのです。
美しいがすべてです。
出来上がった料理も、
まずは視覚で味わいます。
美しいことは美味しいことなのです。
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もしクロゼットを整理するとしたら
処分するのは実は美しくはないけれど
便利、着まわしやすい、高かったなどの理由で
持っている服です。
美しいと感じているものは捨ててはいけません。
逆に言えば、そういう服しか買ってはいけないのです。
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住空間のテイストと、
そこで暮らす人の衣装のテイストがかけ離れていると
住まう人も訪れる人も居心地が悪いと感じます。
アールヌーボー風とかロココ風の
デコラティブな部屋がお好きな人が
ジーンズにTシャツのようなラフすぎる普段着を
好むことはないはずです。
コンクリートむき出しの無彩色の壁
無機質な内装の部屋に
リバティープリントとリボン好きな女性は
痛々しすぎるかもしれません。
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ははーっ!仰るとおり。
この本の著者 加藤ゑみ子さんは
住宅インテリアデザイナーでいらっしゃり
生活研究やテーブルセッティングなどにも精通し
ご著書は世界7カ国で出版されているそうです。

衣食住の面から
生活の豊かさや心の豊かさを説くこの本、
流行りの断捨離本とは全然違う
芯のとおった生活哲学を
感じることができました。
いい本に出会ったなあ・・・
としみじみ感じたので、今日は
さっそくみなさんにもシェアさせていただきました。

服に関して言えば
かあちゃんは、
機能性も素材やシルエットの美しさもお値ごろ感も
すべてにパランスがとれているものを
特に美しいと感じます。

今春のかあちゃんは
少々色にチャレンジしてはいますが
ときどき、トレンチコート着たい発作が起きる(笑)
トレンチコートとライダースと
細身のジャケット&パンツがあれば
きっとかあちゃんは生きていける気がします。。。
かあちゃんにとっての「美しい服たち」。
きっと人にはそれぞれ、
そんな愛すべき美しい服があるんでしょうね。

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