15名のフランス伝統工芸作家の競演

上野の東京国立博物館(表慶館)で開催されている
「フランス人間国宝展」
に行ってきました。

フランスにも、日本の人間国宝のような
「メートル・ダール/Maître d’ Art」と言うものがあるそうで
その認定を受けたフランスの工芸作家を紹介するというちょっと珍しい展示会です。

陶器、べっこう細工、麦わら象嵌細工、傘、扇、織り布、エンボス加工、羽細細工、ガラス

傘とか、べっ甲のメガネとか、陶器とか
私たちが日常的に使っている道具類が
優れた作家の手にかかると、こんなにも美しくなるのか!と
驚嘆してしまいます。

 

 

かあちゃんが特に惹かれたのが、
シルヴァン・ル・グエンという作家さんの「扇」作品。

図録より写真をお借りしました。

 

 

 

扇を開くと、折り目から白い花がパアーっと咲いたり
トンボの羽、流星群、折り紙細工・・とびっくりするような世界が広がります。
まるで、科学者が作った飛び出す絵本のようです。
この方は、ソフィア・コッポラ監督の映画「マリーアントワネット」の扇も製作した
フランスに5人しかいない扇作家の一人だそうです。

 

 

作品のライティングや展示方法も、意匠が凝らされ素晴らしいし、
展示会場の表慶館も、明治末期の洋風建築を代表する重厚な重要文化財。
秋の一日、ゆっくりと素晴らしい手仕事の美術工芸を堪能できました。

この展示は、11月26日まで開催されています。

 

 

 

 

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