ブランドのロゴを出すのは恥ずかしい?

リメイクスカーフバッグのご注文の時に
「エルメスのロゴを入れてください」というご要望を
とても控えめに恥ずかしそうに書いてくださる方が多いのですが
かあちゃんは全然おかしいこととは思わないので
ぜひ遠慮なくおっしゃってください。

「ブランドロゴ、堂々と偉そうに入れて!」って。

ブランドのロゴを大切に思うことは
ブランドに敬意を表することでもあると思うからです。

以前知人の女性が、とあるハイブランドに電話をかけ
「サイズ違いの服を3枚送ってください。
サイズのあった服だけを買ってそれ以外は返送しますから」と
言ったら、丁重に断られたとこのと。
「お金を払うって言ってるのに、どういうこと?」
とその女性は憤慨していらっしゃいました。
お気持ちはわかるのですが
それはなんかちょっと違うかなあ、とかあちゃんは思いました。

ブランドによっては、顧客にだけ服を数枚見繕って、
外商のような形で家に持って来てくれるようなサービスをしているかもしれませんが
ブランドとのお付き合いもなく、サイズや好みもわからない一見のお客様に、
大切な商品を貸し出しはしないだろうなあ。

もちろん靴のロコンドのように複数サイズを取り寄せ返品フリー
をうたっているブランドもありますし
たいていのブランドはネットショップを用意してくれていますから
「どうしてお客様が買いやすいように便宜をはかってくれないの?」
と思う向きもわからなくはありません。

でもそんな時代だからこそ
「お金さえ出せば何でも手に入る」
が通らない場所があってもいいように思います。

若い頃かあちゃんも、パリのカンボン通りのシャネル本店に
ジーンズとリュック、高尾山に登るような出で立ちで入店してしまい
散々な扱いを受けたことを書きました。

シャネル本店から尻尾巻いて逃げ出した黒歴史

ホテルのロビーも
フレンチの名店も
京都の老舗料亭も
それなりに身なりに気遣って出かけなきゃならない大人の場所があるわけで
なぜそんな面倒なことをしなければならないかというと
それは、相手のブランドに敬意を表すことだから。

逆からいうと、今はそのブランドの商品が買えなくても
「素敵だわ〜。見せてくれてありがとう。いつかお金をためて買いに来ますね。」
という気持ちで接すれば、それは全然失礼なことではないし
お店の方も決して嫌な対応はしないのではないかと思います。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA