自分で作るアーカイブコレクション

こんにちは。ミランダかあちゃんです。

尊敬するデザイナー「ドリス・ヴァン・ノッテン」の秋冬コレクションを、青山旗艦店で見せていただいてきました。

秋冬シーズンの服は、グレイを基調に、ドリスが丹精込めて育てている庭の花々をプリントした生地が使われています。
影とのコントラストが美しい、凝ったプリント技法。
テキスタイルデザイナーの仕事が減って、面白いプリント生地が減ってしまった最近の服の中で、そのアート性は際立っています。
かあちゃんにとっては、着ることで学べる服です。

 

普通の服は、まずデザイン画を描いて、そこからパターンをおこし、生地を選んで裁断し縫製する・・という過程で作られますが
ドリス・ヴァン・ノッテンの服作りは、膨大な生地見本を人体にあてがって、どの生地をどのくらいの分量使うのかを決めてからデザイン画が描かれます。

詳しくは映画「ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男」

今年の春ドリス・ヴァン・ノッテン氏が10年ぶりに来日した時の、セレブレーションパーティーにお招きいただいたのですが、

青山に咲く色彩美の世界〜ドリス・ヴァン・ノッテン青山店セレブレーションパーティー

ドリスファンの顧客の皆さまの素敵なことと言ったら!
中でも「これは最強!!」と思ったのは、なんと10年前のコレクションと最新シーズンの服を組み合わせてきた方。
普通メゾンのコレクションのパーティーでは、そのシーズンの最新コレクションを着ていくのがマナーですが
考えてみれば、最新コレクションってお金さえあれば誰でも手に入るわけですよね。
でも10年前のアーカイブとなると、今はもう誰も買えません。
まさに「自分だけのアーカイブ」を作ってきたからこそできること。
その方の服への気持ちが現れていて、心底感動してしまいました。
ファストファッションを着ては捨てるを繰り返しているうちは、到底真似できない境地ですね。

服は基本消耗品なので、3年〜5年かけて古くなっていくものですが、
将来美術館入りするような、ブランドのアーカイブは本当に特殊です。
そしてドリスの服は、別のシーズン同士の服を合わせても、なぜかハマるんですよ。
不思議ふしぎ。

 

なかなかいいお値段なのでそんなに数は買えませんが、
実用的な1軍、2軍の服たちをきちんときれいに着尽くしてあげると同時に、
魂のご馳走になるようなお楽しみ服を、少しづつ、少しづつ・・集めていけたら、自分のクローゼットの服がますます誇らしくなります。
ファスト服を毎月何枚も買う代わりに、お金を貯めてコツコツと少数精鋭のクローゼットに近付けていく。
そんな服の買い方をしたいものだわ・・と改めて感じたコレクションでした。

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