Netflixで近藤麻理恵さんに学ぶ、本当のプロのスタイリングとは?
こんにちは。ミランダかあちゃんです。
先週休養中にNetflix 近藤麻理恵さん(こんまりさん)の
『Tidying Up with Marie Kondo』(タイディングアップ・ウィズ・マリエ・コンドウ、『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』)。
が面白くて、立て続けに見てしまいました。
片づけが苦手なアメリカ人のお宅に伺って、こんまりさんが片付けレッスンをすると、家が片付くばかりか家族関係や人生までもが好転していく、そのプロセスをドキュメンタリー風に描くという興味深い内容です。
さすが世界中で読まれているスーパーベストセラー「人生がときめく片付けの魔法」を生み出した著者さん!とうなってしまったことがあります。
それは、こんまりさんのプロに徹した服選びについて。
映像を見てすぐに気づくのは、こんまりさんが、トップスには必ず「白い服」を着ている点。
どことなく魔法使いのような、巫女さんのような透明感のあるルックスのこんまりさんが白い服をまとっていると、それを見ているだけで心が浄化されるような気分になる方も多いでしょう。
でも、かあちゃんが注目したのは「ボトムス」の方なんです。
この画像を見て、何かお気づきのことがありますか?
(画像はNetflixよりお借りしました)
先に結論を書きますね。
かあちゃんが、この方すごいと思ったのは「スッと座れるフレアスカート」を常に履いていること。
具体的には、「柔らかい素材の、色柄の、膝丈フレアスカート」です。
これ、全部に意味があります。
こんまりさん、お片づけレッスンを始まる前に、正座をしてお家に挨拶をするという儀式めいた動作を必ずします。
また衣類のたたみ方や、立てる収納方などについて解説するときも、他人のお宅に「スッと正座する」場面がすごく多いのです。
もしこれが「コットンのロングタイトスカート」だったら正座しづらいし、いちいち膝裏に手を差し入れて座ることになりますね。
そのように気を使って座っても、繰り返せばスカートはみるみるシワになって見苦しくなりそうです。
また「柔らかい素材のロング丈フレアスカート」だったら、座りやすいかもしれないけど、散らかったお部屋で自分の衣服がすごく場所を塞ぐことになり、一緒にいる方に圧迫感を与えます。
だから「柔らかい素材の膝丈フレア」がベスト。
また、もしもボトムスまで「白」にしてしまうと、散らかった部屋で気軽に座れなくなってしまいますし、
何より片付けレッスンを受ける方が「こんまりさんのまっ白なお洋服を汚して申し訳ない」という気持ちになっちゃうと思うんです。
つまりこんまりさんのスタイリングは、ごく普通に見えて、実は機能性と相手へのリスペクトを兼ね備えた完璧な衣装です。
その証拠に、「今日はたまたまコットンパンツ」という日は一回もありませんでしたから。
もちろん小柄なこんまりさんは、このスカート丈が一番全身バランスがよく見えるという理由もあるかもしれませんが
「自分が綺麗に見える」とか「好み」や「気分」といったことは、こんまりさんご自身、最優先だとは考えていらっしゃらないでしょう。
「その場で自分に求められる役割に徹する」
こんまりさんの衣装からは、そんな意図が伝わってきます。
ファッションは本来自由なもの。
自分が美しく見える、快適に過ごせるという要素はもちろん大切ですが、
社会的地位や役割を担って活動をしている方、自分のブランドを背負って活動していらっしゃる方は特に、こんまりさんの衣装を使ったセルフブランディング、ご参考になる点が多いのではないでしょうか。
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かあちゃん、こんばんは!
いつも楽しくブログを拝読しています。
私もこんまりさんのアメリカでの活躍に注目しています!
「ものに感謝する」という、キリスト教にはない日本的な考え方をもつ片付けメソッドなのにアメリカであんなにこんまりさんがウケているのはとても面白いです。
片付けというより、もはや自己啓発に昇華させたこんまりさんのアメリカでの売り方は秀逸ですよね~。
禅に通じる部分のあるこんまりメソッドの流行はアメリカの時流の変化を感じさせますね。
また、アメリカに行っても、これまで通りの振る舞いやファッションスタイルを貫いているこんまりさんを興味深く見ています。こんまりさんのような日本人女性的な振る舞いや服装をしている人はアメリカにはあまりいなさそうだし、そんな時普通は周囲のアメリカ人と同じような振る舞いや格好をしてしまうよなぁ。。。と思いました。
こんまりさんはぶれない軸を持っていますね。
ぶれない軸を持つという意味で、かあちゃんのクローゼットマップと一緒ですね。
ぶれない軸というのは、その人の考え方や行動ポリシーや人生論と服装、(そして振る舞い)が一貫しているから、人を魅了したり、かっこよく見えたりするのですね。
そういう意味で、こんまりは凛とした大和撫子だなぁと思います。
ひとみさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
そうそう!本の装丁も英語版はより禅的ですし、「八百万の神」という日本的な価値観を、どういうビジュアルで伝えたらいいか?を考えつくされた結果だと思います。
日本でのご著書デビュー当時から変わっていないので、おそらく最初から海外戦略をも視野に入れてお考えだったんだなあ、と、そのすごさに驚きました!
初めてコメントさせていただきます。いつも楽しい記事をありがとうございます^^本も買って読ませていただいてます^^
今回のこちらの記事、すごくなるほど!と思いました。こんまりさんも好きで本を持っていますが「なんでいっつも黒いタイツなの?」と不思議に思っていたのです。ちょっと変、、、とも思っていました(ノ_<)かあちゃんさんの記事を読んで理由があったのだと気付きました。白い靴下だと汚れた時にお客様に申し訳ない気持ちにさせてしまう、とかでしょうか?こんまりさん、すごいですねぇ。私はついつい自分が可愛く見えるように、とかばかり考えてしまうので、ますます尊敬しました。
ずっと気になっていた事が解決して気が楽になりました笑
ありがとうございました^^
さちさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
拙書もお読みくださり嬉しいです!
かあちゃんも今回たまたまNetflixを見て、気づいたんです。
黒タイツもおそらく、床に正座するときの汚れに気遣っていらっしゃるのと、
あと、キッチンのお片づけの時なんかに、椅子に乗って高いところに腕を伸ばす場面が多いので、肌色ストッキングだと脚が生々しく見えちゃうからかしら?と思いました。
こんまりさん、本当にスゴイ方ですよね!