服や家を全とりかえしたい!という呪縛から逃れる方法

こんにちは。ミランダかあちゃんです。

昨日の記事の続きで、
「大人の幸せなインテリア」HERS編集部(光文社刊)書籍の出版記念イベントレポートです。

家具の背面がベッドボードにもなっている、ウオークスルー形式の石川邸クローゼット。
衣類をしまうスペースは、ご主人様の場所と奥様の場所を分けているだけでなく、家族ごとにハンガーの色をかえて管理しているそうです。


ヘッドボードの反対側が、ニット類のたたみ置きスペース。
側面が見えるようにゆったりと畳まれていて、ニットが喜んでます。


雑誌などで、ぎゅうぎゅうに立てたり丸めたりして収納されている衣類を見ると、かあちゃん悲しくなる。
出してすぐ着られない状態で服がしまってある状態では、収納とは言えません。

 

ここからは2階の、やや趣が異なる和風なスペース。
障子越しのやわらかな光が、落ち着く空間でした。

かあちゃん、家に帰ってから部屋の真ん中に腕組みして仁王立ちし、インテリアの妄想タイム。。。

その時ふと、30代の頃の自分を思い出しました。
当時のかあちゃんは、おしゃれな人や素敵なお宅を見るたび、「ああなんて素敵!」と大感激。
でも家に帰り自分の家やクローゼットを見ると、あまりに差がありすぎて、エベレストみたいな壁に目の前を塞がれる気分になりました。
細々したものを捨てるだけでは、到底無理。
そうだ、アルフレックスの素敵なソファを買ったらどうかしら?
でもそれにはもっと大きな部屋じゃなくちゃ。
窓も床も材質がダメだわ。
やっぱり家ごと変えなきゃ無理みたい。
・・・と、最後は役所広司のサムライみたいに、宝くじを買いに走りたくなる。
そう、今持っているものを全て全とり換えしなければ、到底素敵にはなれないという、焦りに満ちた感情です。

 

もしも今、
「クローゼットを全とりかえしないとおしゃれになれない」
「引越しをしなければ素敵なインテリアの家には住めない」
と半ば諦めの気持ちをお持ち方は、ぜひこちらの写真をご覧になってください。

石川邸の小さなキャビネット上の家事スペースです。
美しく整えられた実用品1つ1つが、とても注意深く吟味されてここにあるのがわかります。
セロテープの台くらい、コクヨの青でいいじゃない、という妥協がなく(コクヨさんへの文句ではございませんので悪しからず)
高いものでも安いものでも、消耗品でも長く使う家具でも、使う人のフィルターがきちんとかけられている。
そう。家具でも服でも、ひとつひとつふさわしいものを選びとっていく。
素敵さってその積み重ねでしかないと思うのです。

 

50代のかあちゃんが、今、「クロゼット全とりかえして」って言われても、それは無理です。
人から見たらフシギちゃん?なスカーフをつぎはぎしたベストや、派手すぎて笑えるステラマッカートニーのパンツとかありますけど、1つ1つに愛着と思い入れがあり、たとえミランダカーに「クローゼット取りかえっこしましょ」って言われてもお断りするわ〜。

 

ここにたどり着くまで、クローゼットや家を全とりかえしたい呪縛から解放されるのに、20年もかかりました。
これ、お金をたくさん使って一気に行き着いた訳ではないのです。

石川さんがこんなことをおっしゃっていたのが、印象に残りました。
「家具には力がある。
お気に入りの本棚に、ふさわしくない本は入れたくない。
クローゼットなら、いる服といらない服が選別されるような家具を持ちたい」

もしも、あなたの家やクローゼットが少しずつでも整っていけば、
「慎重に選んだ家具や雑貨だけに囲まれて暮らしたい」
「お気に入りの服が詰まったクローゼットに、1枚足りともおかしな服を入れたくない!」

という気持ちが増してくるはずです。

 

インテリアもファッションも、目に見えるものは全てその人そのもの。
誰だって未完成。
そして誰でもきっと、今日よりもっと良い自分に変われると思います。

さあてかあちゃんもインテリア、次は何に手をつけようかしら。

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服や家を全とりかえしたい!という呪縛から逃れる方法” に対して 4 件のコメントがあります

  1. トモコ より:

    こんにちは。
    私はまだ全とっかえしたい呪縛から逃がれられない50歳です。ちょっと目についたり誰かがおすすめしていたらすぐに手に入れたくなり、クローゼットはプチプラで溢れています。このプチプラを半分に、いえ3分の1にしたら空間とお金が得られ、得体の知れない自信の無さが解消する気がしています。
    心に響く記事をありがとうございました。

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      トモコさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      わかります!かあちゃんがそうでしたから。
      服をゴミ服につめて何袋も捨てるたびに、ため息ついていましたもの。
      「変えたい」と思っていらっしゃるということは、もうすでに「クローゼット育て」のスタートラインに立っていらっしゃるんじゃないかと、かあちゃんは思います。
      一緒に頑張りましょう〜^^/

  2. くーまん より:

    はじめまして

    かあちゃんさんの 的確なわかりやすい言葉と知性とユーモアにあふれる記事にすっかりファンになり、毎日楽しく拝見しています。

    ニットの収納のこと教えてください。
    (もうすでに本や記事で書かれていましたら申し訳ありません。)
    畳まれたニットは 畳みじわが付いていると思いますが、それは着るときにスチームアイロンをかけてから着られるのでしょうか?
    私は今 マワハンガーにニットをかけて収納しているのですが、スペースの問題と、ニットが伸びてしまうのでは?と気になっています。
    ニットの収納の正解はありますか?
    また もしスチームアイロンのおすすめの商品をご存知でしたら 教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      くーまんさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      いつもブログを読んでくださり、嬉しいです^^
      さて、ニットの収納。ハンガーだと重みで伸びてしまうし、スペースもとりますよね〜。
      あまり小さく畳むとシワになりやすいので、ニットは「大きく畳む」のが、かあちゃん的にはオススメです。
      スチーマーはたまにコットンのロングシャツなどに使いますが、ニットにはほとんど使わないです。
      近々、ブログ記事にいたしますね!

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