姿を消した伝説のデザイナーの映画「マルジェラと私たち」

こんにちは。ミランダかあちゃんです。

「なんて手強い服なのかしら?」といつも思う「マルタン・マルジェラ」
真四角の布に袖の穴だけがあいている服、ペンキをぶちまけたみたいなスニーカー。
エレガントなパリオートクチュールとは正反対の、デコンストラクション(脱構築)というアプローチでファッション界に衝撃を与えたデザイナー、
マルタン・マルジェラのドキュメンタリー映画「We Margiela」(マルジェラと私たち)を観てきました。

マルジェラのデビューコレクションから、2015年にマルジェラが表舞台から姿を消すまで、過去の貴重なコレクション映像や周囲の人々のインタビューを淡々と追う映画です。
(マルジェラ自身は表舞台から消えた後、クリエイティブデュレクターにジョン・ガリアーノが招聘され「メゾン・マルジェラ」になりました)

 

ちなみにマルジェラもドリス・ヴァン・ノッテンも、ベルギーのアントワープ王立芸術学校の同期。
俗に「アントワープの6人」と言われますが、ベルギー出身のデザイナーはパリともミラノとも違う独特なアプローチで服を作る天才が多い。
何がそうさせるんでしょうね。

 

 

ちなみに、「タビブーツ」はマルジェラのデビューコレクションからずっと同じ形でした。
近い将来きっと博物館入りするであろうこの靴、心して履かなければ。
そしてマルジェラといえば、白い糸のステッチとズラリと並んだ数字のタグを思い浮かべる方も多いと思います。

0 – 手仕事により、フォルムをつくり直した女性のための服
0 10 – 手仕事により、フォルムをつくり直した男性のための服
1 – 女性のためのコレクション
4 – 女性のためのワードローブ
3 – フレグランスのコレクション
8 – アイウェアのコレクション
10 – 男性のためのコレクション
14 – 男性のためのワードローブ
11 – 女性と男性のためのアクセサリーコレクション
12 – ファインジュエリーのコレクション
13 – オブジェ、または出版物
22 – 女性と男性のための靴のコレクション

という意味。
だからなに?と言われればそれまでですが。(笑)
もしマルジェラの服をお持ちのかたがいたら、見てみて〜。
0番だったら超お宝かも。
ま、いずれにしても、バーンとロゴさえ入っていればオシャレ、なんていう着方を絶対にさせない服ですね。

この映画ストーリーらしいストーリーはないので、ファッション好きじゃないと眠くなるかもしれませんが、かあちゃん的には天才が作り出す、常識的な基準とは全く違う美とクリエイティヴィティーに、ものすごく刺激を受けました。
それと、やっぱりこの映画を観に来ている方たちのおしゃれなこと!
「ル・シネマ」のロビーが、小さなファッションウィークみたいでした。
スポンサーリンク

姿を消した伝説のデザイナーの映画「マルジェラと私たち」” に対して 2 件のコメントがあります

  1. クリス より:

    こんにちは、いつもホー納得しながら読ませて頂いています。
    このテーマと関係ない質問です。
    私は、会社で内勤から個人客対象の営業にでることになりスーツを着ることになりました。
    世の中はカジュアル志向でどこへいけば50代の体型をカバーして知的なスーツがあるのかわかりません。
    おススメのブランドを教えてください。
    よろしくお願い致します。

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      クリス様、こんにちは。コメントありがとうございます。
      お仕事の環境が変わられ、気持ちも新たな春になりますね!
      最近のカジュアル化の流れで、きちんとしたスーツのブランドが少なくなってしまいましたよね。
      「Theory luxe」などはいかがでしょうか。
      パターンが大人女性向きで素材もいいし、きちんとしたお仕事スーツはもちろん、単品でスーツのように着回しのきくジャケット&スカートなども多いです。
      もしお近くにお店があるようでしたら、ぜひご覧になってみてください。
      https://www.theory.co.jp/theoryluxe/
      それ以外にもふさわしいブランドがないか、リサーチしてみますね!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA