キム・カーダシアン騒動で考える。大人の面接服のマナー

こんにちは。ミランダかあちゃんです。

九州では記録的な豪雨のようです。
大きな被害が出ないといいのですが・・。
東日本は明日朝の通勤通学の足に影響が出ないか心配ですね。
どうぞお気をつけて。

 

さて、ファッションセレブ、モデルで女優のキム・カーダシアン・ウェストの「キモノ(KIMONO)」騒動、ご存知ですか?
先月彼女は、補正下着のブランドを立ち上げたのですが、そのブランド名が「キモノ(KIMONO)」

「KIMONO」は明らかに日本の伝統衣装をさす言葉ですから、「日本文化を軽視している」といった批判の声が次々に上がり、ネットの反対署名は10万人を超えたそうです。
また彼女は「KIMONO」の名前で商標登録まで出願していたために、(これを認めると「着物」本来の意味で「Kimono」と表記できなくなる)ブランド名に抗議するハッシュタグ「#KimOhNo」(←不謹慎だけどちょっと上手い!)が広まったり、京都市長がキム宛にブランド名の再考を促すメッセージを送るといった騒動にまで発展しました。

 

結局、7月1日にキムは自身のSNSで
「キモノ(KIMONO)は、ブランド名を変えて展開する」と発表したので、事態は終息しつつあるわけですが、
キム・カーダシアンは今回の騒動で、女を下げちゃいましたね。

 

他国の伝統衣装を尊重しないことは、その国の文化を否定することです。
もしもかあちゃんが、ストールに「ヒジャブ」という名前をつけて売ったら、ものすごく非難されるでしょうし
「なんて教養のない人!」と、自分自身の信用を落としかねません。
キム・カーダシアンのご主人はラッパーのカニエ・ウエスト氏で、この人もファッション界で次々と新しい流行を生み出し続けているトレンドセッターですが、自由とマナーやタブーの境界線を間違えると痛い目にあうという好例だと思います。

 

 

少し話は逸れますが、
先日しほさんから
「アパレルへの転職を考えています。ファッション業界で長年働かれていた輪湖さんの考える大人の面接着について教えてください」
というコメントをいただきました。

 

かあちゃんからのアドバイスは、シンプル。
「そのブランドの服を着て行ってください」です。

採用の面接官をしていた経験から言わせていただくなら、
「御社のブランドの服を着たことがありません。店も見たことがありません。でも面接に来ました。」
と言われるのが一番ガックリします。
「好きでたまらない!」とか言われたいわけではなく、
実際に着用してみての率直な感想とか、もっとこうしたらいいと思います、という意見を言ってくれる人に熱意を感じます。
ファッションの世界では、シャネルやディオールといったハイブランドのコレクションを見に行くときは、全身そのブランドを着用するのもマナーです。
つまり、相手のブランドの服を着ることが、相手への最大限のリスペクトを表現することになるわけです。

 

 

これは、ファッション業界だけのお話ではありません。
金融、マスコミ、観光・・・
それぞれの業界によって「スーツ以外不可」「このくらい崩してもOK」という、ビジネスウェアのドレスコードがあると思います。
面接に行く前に、その会社を一度でも訪れ社員を見ていれば、なんとなくその雰囲気はわかるはずですね。

 

組織の中で仕事をするには、まず
「その群れに受け入れてもらえる」ことが大切です。
これから面接を受ける、その会社の社員の雰囲気に限りなく近い、ちゃんとした格好で行くことが
最大限相手への敬意をあらわし、一緒に働きたいと思ってもらうためのマナー。
それは「自分がおしゃれに見えるかどうか」より優先すべき大切なことではないでしょうか。

面接服は「相手ファースト」で。
これが大人の面接服のマナーだと、かあちゃんは思います。

 

 

それにしても、お騒がせのキム・カーダシアンが、最終的に柔軟な姿勢を見せてくれてよかったわ。
何年か後、
「キモノパーティーがあるから来て」
というお誘いに浴衣を着ていったら、参加者全員がパンツいっちょの怪しげなパーティーだった!
なんていうことが起こりかねないもの、ねえ。

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