日本が世界に誇る「ジャパンブランド」

こんにちは。ミランダかあちゃんです。
次のシーズンのトレンド予想について書かれた記事を読むと、たまーに
「それって、日本だけのトレンドですよね??」
というモノに出くわします。

2020年ユニクロの春物に見られるような「スモーキーパステル」もその1つ。
春なので、この路線もなくはないですが、
世界的に見ると、パセリっぽいグリーンとか、サフランイエローとか、マンダリンオレンジとか、派手な植物色がメインストリームです。
長く続いたミニマルシック路線への反動で、蛍光色に近いようなヴィヴィッドなトーンの色を、全身に取り入れるブランドが圧倒的多数。
全身グリーンのピーターパンとか、全身イエローのミツバチハッチ(←ああ昭和)みたいな色の使い方で、
何しろエレガントで装飾的でフェミニンな流れがきています。

 

(出典:ELLE JAPON より画像をお借りしました)

 

ユニクロUって、クリストフ・ルメールというエルメスのデザイナーだった人が手がけているから、トレンド性高いですよね?
というご意見も聞こえてきそうですが、
エルメスというブランド自体、どちらかというとモードというよりは、アルチザン(職人)的な気質のブランド。
素晴らしいブランドでかあちゃんも大好きですが、エルメスが世界のトレンドを引っ張っているわけじゃありません。

ただし、国内アパレルが歩調を合わせて作った日本独自トレンドと、世界の流れ、どちらがいいとかいうお話でもありません。
ただ日本という狭い市場に受け入れられるため、より買いやすいモノを「今年のトレンド」としてどのブランドも一斉に作る、というのはよくあることなので、一応知識として知っておいてもいいかもね・・と思います。

 

日本が今世界で脚光を浴びているのは、デザインではなく生地のほうかもしれません。
有名どころでは「岡山デニム」
海外のセレクトショップに行くと、わざわざ「Made in Okayama」というタグがついているほど。
グッチやディーオールなど、そうそうたるメゾンも、こぞって岡山デニムを取り入れています。

岡山は、藍染めの伝統的な技術を継承している土地柄なので、特に「染め」に定評があります。
糸を藍色に染める時、岡山デニムってアルデンテのパスタみたいに、芯の部分だけ藍色にせず白く染め残す技術を持っていて、デニムを履きこむほど、この芯の白い部分が出てきて味わいが出る。
いわゆる「育てるデニム」が欲しい人にとっては「たまらん!」ということになるのだそうです。

 

また、最近急速に評価が高まっているのは福井、石川、富山の合繊生地ですね。
福井などは、昔は着物に用いる「羽二重」という絹織物で有名でしたが、最近は絹に似せる目的で開発された合成繊維が世界の脚光を浴びています。
特に最近のアスレジャーブームで、ポリエステルやナイロンなどの機能性生地はこれまでスポーツブランドしか扱わなかったのが、プラダとかグッチなどのラグジュアリーブランドでもどんどん取り入れるようになってきたため、世界に知れ渡り評価されるようになりました。

日本のアパレルももちろん頑張っていると思いますが、生地や技術水準の高いニッターさんや縫製工場さんも、頑張って世界に打って出て行ってます。
日本人は長く着物を着ていたので、もともとデザインより素材や色柄で変化をつけることが得意。
日本人として誇らしい気持ちになりますね。

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日本が世界に誇る「ジャパンブランド」” に対して 2 件のコメントがあります

  1. ポメグラ より:

    ミランダかあちゃん!嬉しいです!
    よくご存知で!
    わたくし福井在住の スクリーンプリント製版職人です 彼此40年にもなります(^_^;)
    ほんとに あまり知られてないですが
    美しい捺染プリントの海外輸出サリーなども 福井発なのです

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      ポメグラさま、こんにちは。コメントありがとうございます。スクリーンプリント製版のベテラン職人さんでいらっしゃるのですね!
      素晴らしい〜。今度ぜひ見てみたいです。
      福井は鯖江のメガネも有名ですし、優れた技術の宝庫ですね!
      ますます世界でご活躍されるよう、陰ながら応援しています。

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