スカーフはあらゆる学問が結集した総合芸術
みなさまのおかげで、
かあちゃんは今までの人生で一番
たくさんのスカーフを見るという
幸運な経験をさせてもらっています。
スカーフの魅力にますます引き込まれてしまい
エルメスに関する色々な本を読み
せっかくのこの機会に!と勉強中です。
特に興味深かったのがこちらの本。
「カレ物語 エルメス・スカーフをとりまく人々」
エルメスのスカーフが一枚仕上がるのに
・原画のデザイナー
・原画の描線を寸分のくるいなく転写する職人
・印刷工
・カラーリスト
など約2年以上をかけるそうですが、
この本には、
ふだんあまり名前の出ることのない
原画のデザイナーも10人以上紹介されています。
こちらは、Sさまがオーダーしてくださった
エルメススカーフのリメイク
ビフォーアフターです。
GLORIA SOLI(グロリア・ソリ) 〜太陽を讃えて〜
(みなさんご存知のとおりエルメスのスカーフは
絵のようにデザインごとにタイトルがついています)
こちらはヨアキン・メッツさんという
男性デザイナーの代表作です。
太陽を象った日時計が中央に描かれ
15世紀の教会の上の日時計が
空、星、月、宇宙とともに
壮大なスケールで描かれていて
大きな時の流れを感じさせます。
太陽の上の文字は
「カルペ・ディエム」と書かれていて
ラテン語で、「今日1日を楽しむ」
という意味なのだそうです。
タンスのなかで
眠っていたスカーフが
持ち主の女性が今日1日を楽しむために
よみがえるようリメイクされる。
なんだかその時すら予感していたかのようです。
スカーフの原画は、デザイナーによって様々で
動植物、馬具、ギリシャ神話、山や川などの自然風景
扇子や香水などの装身具、楽器、部族や民族衣装
などなど、モチーフは多岐に渡ります。
かああちゃんは以前
「スカーフは物語のある1枚の絵のよう」
と書きましたが
スカーフのことを知れば知るほど
美術、文学、歴史、天文学、占星術、自然科学、宗教、民俗学…
様々な要素が結集した総合芸術なんだなあ、と
そんな気がしてきました。
スカーフでいるよりバッグのほうが
登場回数が増えるかも!?
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