「重ねること」に一手間かける大切さ

こんにちは。ミランダかあちゃんです。

PRADAの2020年Resort コレクションを見ていたら、レイヤードがとても素敵で、
かあちゃんたちも取り入れられそうだったのでご紹介しますね。

(PRADA2020Resort より画像をお借りしました)

 

インナーに長いブラウス、その上にロングジャケット。
ロング+ロングの組み合わせは、最近の大きなトレンドですね。
思い切って重心を下にもってきているので、ウェストマークしなくてもバランスが悪く見えません。
ただし寸胴に見えないよう、ジャケットは少しだけウェストがシェイプされたものを着ている、
スカート丈は長すぎないというのもミソですね。

もっと詳しく見ていくと、
ハイカットのブーツ、ソックス、スカート、と
それぞれきれいに段差ができていて、絶妙なレイヤーが効いています。
こういうのを見ると「ずらして重ねる」ことの重要性が、よーくわかります。

 

この「レイヤー」がなぜ素敵に見えるのかというと、おそらく奥行き感が出るから。
絵画の基本中の基本テクニックの一つに「遠近法」というのがありますよね。
手前のものはぐっと迫って見え、奥のものは果てしなく遠くに続いていくような気にさせる手法です。
平面の絵に、奥行きや広がりを感じさせるテクニックですね。

 

例えばモネの「睡蓮」も、不思議なことに
近くで見たときと、遠くから見たときの色が違って見えます。
あれは絵の具の色を混ぜずに、そのままの色を何回も重ねているから。
色のレイヤーで、深みや複雑さを出しているわけです。

 

 

日本人も、実はレイヤーって得意中の得意なはずで
単純に着物と帯を身につけるだけじゃなく、帯からちょこっと帯揚げをのぞかせたり、帯締めでピリリと引き締めたり、
襟元にはスパイス的に半襟をのぞかせたりしますよね。
「ちょっとだけ」のためにわざわざ違うパーツを組み合わせて、美しいレイヤーを作ろうとする心意気。
そういう遺伝子は、きっとかあちゃんたちのDNAにも眠っているんじゃないかと思います。

とはいえ、これからの季節は暑いし面倒だしで、ついトップス+ボトムス=ハイ終わり!ってなりがちですけどね、
簡単な組み合わせに、一つブレスレットを重ねて見るとか、ソックスを履いて見るとか、
「レイヤー」に少しの手間をかけてあげることで、おしゃれ度はぐっと上がる気がします。

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