こんにちは。ミランダかあちゃんです。

湿気でお疲れ気味の週末だったので、アマゾンプライムで「アリー/ スター誕生」を観ました。
周りの評判は良かったので期待したのだけれど、出てくる人が純粋にいい人すぎて、なんだかなあ。
アル中＆薬中で、自分の一世一代の晴れ舞台を台無しにした男なんて、普通さっさと捨てません？
・・・って思うのは、かあちゃんがひねくれているからでしょうかねえ。

 

さて今日は”今さら人に聞けないシリーズ”

「ジャケットのポケットのしつけは切るのか？」問題です。

ジャケットのポケットの口、買った時はしつけ糸でふさがってます。
それもなんだかやけにしっかりと縫い合わせてあって、ポケットの口を左右に引っ張って縫い目を探そうとしても糸が見えず、
でもジャケットの裏を見ると、ちゃんとポケットらしき布袋がブラーンとついている。
「？？？」
となるのも無理はないですね。

 

 

結論を先に書きますと、
「切っても切らなくてもいい。でもかあちゃんは切りません」

 

ジャケットの胸ポケットや腰ポケットのしつけ糸は、ジャケットが型崩れしないよう必ずつけられます。
ポケットは言うまでもなく、ハンカチや鍵やちょっとしたものを入れておくのに便利な実用的なモノですが、
もししつけ糸を切って手を入れたりモノを入れたりしていると、次第に生地が前によれっと伸びてきてしまい、なんともだらしのない感じになりますし、
フラップ（ポケットのふた）つきのジャケットの場合、ポケット口のしつけを切ることで、蓋が出たり引っ込んだりするようになってしまいます。
ジャケットのポケット蓋が半分くらい「こんにちは」しちゃっているおじさま、見かけません？

ジャケットはシャキッと着てなんぼ。
バッグを持ち歩く習慣のないメンズはともかく、かあちゃん的にはレディースには「しつけ切り」はあまりオススメしません。
胸ポケットと同様、使わない飾りだと思っています。

 

歴史的に見ても、ポケットは主に「男性用のディティール」なんです。

 

１７世紀あたりから男性用のコートやベストにはポケットがつけられるようになりましたが、女性の服にはポケットの代わりをするものがありました。
それは大きくスカートを膨らますペチコートやパニエです。
香水の瓶とか、お金とか、猫とか本とか（！）なんでもかんでもスカートの中に収納したらしいです（笑）
ところがフランス革命後、スカートの膨らみは小さくなり体にほどよくフィットしたドレスを着るようになったので、ペチコートの代わりになったのが「ハンドバッグ」
その後ココ・シャネルが出現して、本格的に女性をコルエットから解放したので、女性服にもポケットがつくようになったと言われています。
女性が自由に身軽にポケットにものを入れて街を闊歩する時代。
この当時のファッション誌で、女性がわざとポケットに手を突っ込んでマニッシュなポーズをキメているのは、ポケット＝時代の先端を行く女性
と言うイメージがあったからでしょうね、きっと。

 

 

とはいえ、今は男性用とか女性用とに縛られないジェンダーフリーの時代。
あえてポケットになんでも入れて手ぶらで歩く女性がいても、全く問題じゃないです。
ですから、最初に
「かあちゃんは切りません」
と書いたように、ポケットのしつけを切る切らないはあくまで個人的な好み、と言うわけです。

 

あ、ちなみにかあちゃんコートのポケットのしつけは切ります。
寒い時に手を突っ込みたいので。

細かい縫い目のポケットのしつけを切るときは、先の丸い「鼻毛切り」をそーっとポケット口に差し込み、糸を探りながら少しずつ切るのがオススメ。「間違って身頃を切る」ということが防げますよ。
え？鼻毛切り、ちゃんと洗ってますから〜。

 

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