上質なポリエステルとそうでないポリエステル、違いはなんですか?

こんにちは。ミランダかあちゃんです。

あいさんから、ポリエステル素材についてこんなご質問がありました。

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「高級なポリエステル素材」ってどういうのですか?
今季私にしてはちょっと高いトップスを買いまして、
デザインは納得しているのですがこの値段でポリエステル100%というのが納得できません。
行きつけのクリーニング屋さんでは
「ポリエステルの服は3年が限度です」と張り紙がしてあったり。
いかにもペラペラのは安物とわかるのですが、高級な・高品質のポリエステルってどう見分けるのですか?

*****

あいさんご質問ありがとうございます。

まずポリエステルという素材ですが、原料は石油でいくつかの物質を加えた化合物です。
ナイロンと同じくとても強くて摩擦に強く、形態安定性もあるのでしわや形くずれしにくいです。
また吸湿性が低いので、洗濯してもすぐ乾きアイロンいらずという、
忙しい女性にとっては、いいこともたくさんある素材ですね。

欠点としては、汗を吸わない、静電気が起こりやすい、スカートのまつわりつきやホコリがつきやすいという点ですね。

虫やカビや日焼けにも強いです。
古着屋さんに行くと、ポリエステル素材の色あざやかなワンピースやブラウスがたくさんありますよね。

高級なポリエステルも普通のポリエステルも、作られている原料はそう変わりません。

高級かどうかは、美しい光沢感としなやかな感触かどうか。
つまり簡単に言うと、見た感じと、触った感じです。
原料はおおかた一緒でも、撚り糸とか組織にによって風合いが違ってきます。
ちなみに「撚り」って言うのは1本の糸から、何本かの糸を引きそろえてねじり合わせる事で、
この方法によって、出来上がりの布地の風合いはかなり違ったものになるんです。

 

 

代表的な高級ポリエステルで作られる布地の種類としては

・オーガンジー
薄くて軽くて透けて見える生地

・ジョーゼット
地薄で柔らかく、柔らかなドレープが美しく出る生地

・チュール
六角形の網目の生地

・クレープデシン
柔らかく、布の表面に細かいしぼのある生地

・タフタやサテン
肌触りが滑らかで光沢が強くしなやかな張りがある生地

などがあります。
パーティードレスなどによく使われますね。

上にあげた生地は、天然素材のシルクや綿などでも作られるし、ポリエステルやキュプラ、アセテートなどの化合繊でも作られます。

出典:pinterest

名称で言われても「??」となる方も多いと思いますので、
もしも機会があったら、「オカダヤ」や「ユザワヤ」などの生地屋さんに立ち寄って見てください。
高級服飾用生地のコーナーで様々な生地がさわれますので、勉強になります。

 

最後にクリーニング屋さんの張り紙なんですが、おそらく、ポリエステルは汚れが吸着されてしまう性質があるので、
(特に白いポリエステルは、他のものと分けて、短時間で洗うことが大事)
そのことを書かれているのだと思いますよ。

 

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上質なポリエステルとそうでないポリエステル、違いはなんですか?” に対して 3 件のコメントがあります

  1. ひかる より:

    ミランダかぁちゃん様
    いつも楽しいブログありがとうございます!
    ポリエステルのこと、私もどう違うんだろうと思っていました。
    素材は同じでも、織り方などが違うんですね。
    実は先日、そのことを傘で感じました。
    15000円の傘があまりに手触りがよく、でも高くて買えず。
    それから二週間後、可愛い傘を見つけ、お値段も3000円とお手頃で、
    でも、触って買えませんでした。。
    15000円はもちろんデザイナー代も含まれていると思いますが、手があの滑らかさを覚えていて、
    逆にこれで3000円で妥当なのか、と考えすぎてしまいました。
    洋裁が苦手なのでオカダヤなんて縁がないと思っていましたが、
    今度生地を触りに行ってきます!

    1. 輪湖もなみ 輪湖もなみ より:

      ひかるさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
      手触りのいい傘、きっと素敵だったのでしょうね〜。
      素材は実際に触るのが一番です。
      生地屋に行くと、こんなにもたくさんお種類があるのか?!と驚かれると思います^^

  2. あい より:

    みらんだかあちゃんさま。。。

    私の質問をブログテーマに選んでいただいてありがとうございます。
    しかもこんなに丁寧に(クリーニング屋さんの張り紙の話まで)
    お答えいただき、感謝感激です。
    なるほど、ポリエステルは原料は同じでも糸になるまでの
    過程と生地になるまでの過程が違うと。
    私の買ったものは羽衣のように繊細なちょっと珍しい素材で…
    だから高いのかもと納得しました。
    生地屋さんで生地の織りのちがい、
    高い生地と安い生地、比べてみますね!
    そして賢くお洒落な消費者に近づけるよう努力します笑

    本当にありがとうございました。

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