上質なポリエステルとそうでないポリエステル、違いはなんですか?
こんにちは。ミランダかあちゃんです。
あいさんから、ポリエステル素材についてこんなご質問がありました。
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「高級なポリエステル素材」ってどういうのですか?
今季私にしてはちょっと高いトップスを買いまして、
デザインは納得しているのですがこの値段でポリエステル100%というのが納得できません。
行きつけのクリーニング屋さんでは
「ポリエステルの服は3年が限度です」と張り紙がしてあったり。
いかにもペラペラのは安物とわかるのですが、高級な・高品質のポリエステルってどう見分けるのですか?
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あいさんご質問ありがとうございます。
まずポリエステルという素材ですが、原料は石油でいくつかの物質を加えた化合物です。
ナイロンと同じくとても強くて摩擦に強く、形態安定性もあるのでしわや形くずれしにくいです。
また吸湿性が低いので、洗濯してもすぐ乾きアイロンいらずという、
忙しい女性にとっては、いいこともたくさんある素材ですね。
欠点としては、汗を吸わない、静電気が起こりやすい、スカートのまつわりつきやホコリがつきやすいという点ですね。
虫やカビや日焼けにも強いです。
古着屋さんに行くと、ポリエステル素材の色あざやかなワンピースやブラウスがたくさんありますよね。
高級なポリエステルも普通のポリエステルも、作られている原料はそう変わりません。
高級かどうかは、美しい光沢感としなやかな感触かどうか。
つまり簡単に言うと、見た感じと、触った感じです。
原料はおおかた一緒でも、撚り糸とか組織にによって風合いが違ってきます。
ちなみに「撚り」って言うのは1本の糸から、何本かの糸を引きそろえてねじり合わせる事で、
この方法によって、出来上がりの布地の風合いはかなり違ったものになるんです。
代表的な高級ポリエステルで作られる布地の種類としては
・オーガンジー
薄くて軽くて透けて見える生地
・ジョーゼット
地薄で柔らかく、柔らかなドレープが美しく出る生地
・チュール
六角形の網目の生地
・クレープデシン
柔らかく、布の表面に細かいしぼのある生地
・タフタやサテン
肌触りが滑らかで光沢が強くしなやかな張りがある生地
などがあります。
パーティードレスなどによく使われますね。
上にあげた生地は、天然素材のシルクや綿などでも作られるし、ポリエステルやキュプラ、アセテートなどの化合繊でも作られます。
名称で言われても「??」となる方も多いと思いますので、
もしも機会があったら、「オカダヤ」や「ユザワヤ」などの生地屋さんに立ち寄って見てください。
高級服飾用生地のコーナーで様々な生地がさわれますので、勉強になります。
最後にクリーニング屋さんの張り紙なんですが、おそらく、ポリエステルは汚れが吸着されてしまう性質があるので、
(特に白いポリエステルは、他のものと分けて、短時間で洗うことが大事)
そのことを書かれているのだと思いますよ。
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ミランダかぁちゃん様
いつも楽しいブログありがとうございます!
ポリエステルのこと、私もどう違うんだろうと思っていました。
素材は同じでも、織り方などが違うんですね。
実は先日、そのことを傘で感じました。
15000円の傘があまりに手触りがよく、でも高くて買えず。
それから二週間後、可愛い傘を見つけ、お値段も3000円とお手頃で、
でも、触って買えませんでした。。
15000円はもちろんデザイナー代も含まれていると思いますが、手があの滑らかさを覚えていて、
逆にこれで3000円で妥当なのか、と考えすぎてしまいました。
洋裁が苦手なのでオカダヤなんて縁がないと思っていましたが、
今度生地を触りに行ってきます!
ひかるさま、こんにちは。コメントありがとうございます。
手触りのいい傘、きっと素敵だったのでしょうね〜。
素材は実際に触るのが一番です。
生地屋に行くと、こんなにもたくさんお種類があるのか?!と驚かれると思います^^
みらんだかあちゃんさま。。。
私の質問をブログテーマに選んでいただいてありがとうございます。
しかもこんなに丁寧に(クリーニング屋さんの張り紙の話まで)
お答えいただき、感謝感激です。
なるほど、ポリエステルは原料は同じでも糸になるまでの
過程と生地になるまでの過程が違うと。
私の買ったものは羽衣のように繊細なちょっと珍しい素材で…
だから高いのかもと納得しました。
生地屋さんで生地の織りのちがい、
高い生地と安い生地、比べてみますね!
そして賢くお洒落な消費者に近づけるよう努力します笑
本当にありがとうございました。