「トレンチコートの見極めかた」をプロに教えていただきました!
こんにちは。ミランダかあちゃんです。
ようやく冷房がなくても快適に過ごせるようになりましたね。
今年の残暑は長かった・・・。
こうなってくると、がぜんコートのことを考えたくなってきますね!
株式会社レナウンのアクアスキュータム・アクアスキュータムホワイトレーベルの展示会にお邪魔してきました。
アクアスキュータムといえば、泣く子も黙るこちらのトレンチコートでございますよ。
さっそく試着させていただきました。
写真右は、アクアスキュータム マーチャンダイザーの 田中様です。
レディースのトレンチコートは、メンズほどゴワっとした硬さがなく、適度にハリのあるしなやかな着心地と風合い。
付属の紐を結んだりほどいたりするときの「シュッ!」という音が、心地よいです。(←マニアック)
こんな機会は滅多にないので、トレンチコートについて田中様に色々お聴きしてみました。
かあちゃん:トレンチコートのお値段ってピンキリだと思うんですけど、どうやって良し悪しを判断したらいいんでしょうか?
田中さま:トレンチコートはもともとイギリス軍の軍用コートが由来です。ですから、正式なトレンチコートになるほど、細かいディティールがきちんと作り込まれています。
例えば、ポケットの入れ口を補強するボタン、
もともと、手榴弾などの武器を下げる目的で作られた、Dカン金具。
繰り返し結んでもヨレヨレにならないよう、ステッチがかけられたベルトなども、トレンチコートの正式なディティールです。
こちらはメンズ用ですが、内ポケットやマガジンポケット。
(英国紳士は、新聞を買って、チェック部分の大きなポケットにスッと入れるそうです。スマートだわ)
手首のストラップを締めるベルトの穴は、金属のハトメのものも多く見受けられますが、
アクアスキュータムのコートは、きれいにかがられた菊穴です。
後ろの裾部分のスリット、ボタンを外して着ることができますが、スリットから風が入らないような構造になっています。
襟を全てボタン留めした際に雨風の侵入を防ぐための、ストームフラップ。
かあちゃん:なるほど。トレンチコートって、ディティールの1つ1つに理由があり、機能性と美しさを兼ね備えたコートなんですね。
ところで、トレンチコートって何歳くらいから着たらいいのでしょうか。
私のブログの読者さんからも
「トレンチやライダースは高価なので、まずはプチプラで試して、ある程度の年齢になってから本物に移行すべきなんでしょうか?」
という質問をいただくのですが。
田中さま:トレンチコートは、ていねいに着れば一生ものです。トレンチコートを買うことは「消費」ではなく「投資」だと思ってください。
成人したとき、社会人になるとき、30歳のお誕生日などの節目に手に入れ、できるだけ長く愛用していただきたいと思います。
長く着用していると、袖口が擦り切れてきますが、アクアスキュータムのコートは、あらかじめ縫い代をたっぷりとってあるので、袖口を数㎜単位で詰めるお直しがすることができます。
ですから最初に買うときは、袖が少々長めのものを選んでいただく方がいいですね。
かあちゃん:普段のお手入れ方法は? 長く着ていると、えりの部分が汚れますよね。汚れを防ぐ方法ってあるんですか?
田中さま:着用したらブラシをかけ、ハンガーにかけて休ませてください。
えり汚れを防ぐ方法として、襟元にマフラーを挟んであげてください。
首が直接コートに触れないようにしてあげると、汚れ方が違いますよ。
英国紳士の、コートの中にマフラーを垂らす、あの着こなしには意味があるんです。
なるほど、なるほど。「消費」じゃなくて「投資」。
原価をお安く手軽に作られた服があふれている今、トレンチコートはそうした考え方ができる希少なアイテムですね。
それにしても、鮮やかなブルーとチェックの裏地の美しさといったら!
着丈も様々あるそうですので、お好みや体型、普段のお洋服との相性に合わせて選んでみるのもいいかもしれません。
田中様、色々教えていただきありがとうございました。
ご案内いただいた皆様と記念撮影。
(左から)株式会社レナウン様 広報の金尾様、松下様、アシスタントマーチャンダイザーの西本様。
今気づいたけど、全員服はベイシック、靴が個性的。
かあちゃん、キャリアだけは長いですが一つの会社にしかいたことがないので、こうして他社さまの素晴らしい物作りに触れる機会はとても貴重で勉強になりました。
ちなみに今年の11月1日にオープンする渋谷スクランブルスクエアの4階に「アクアスキュータム ホワイトレーベル」のショップがオープンするそうです。
かあちゃんの娘も来年社会人になるので、「投資としてのコート」を探しに、お伺いしようと思います!
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